KY

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲のKYのレビュー・感想・評価

4.0
【起】惑星の世界観を見せるサービスからスタート。しかし4が砂漠だったので5は雪原と若干安易だ。ルークが雪男に襲われるくだりも異星の怪物を表現する程度にしか機能していない。ある程度見せたら帝国の逆襲開始。

【承1】帝国の逆襲と戦うルーク。ここでルークが活躍するのは後半の敗北への落差の助走。共和国側がここであえて一度逃げるのに成功するのも承2で捕まる悲劇を大きく見せるための落差ゆえ。前作と違い後半にライトバトルが控えてるゆえ、Xウイングでの飛行機バトルはここで見せるファンサービス。

【承2】4で説得力のなかったルークの強さを補完するためにヨーダ登場、ここで育てる。もちろんそれだけでは退屈するので同時並行でレイア姫&ハンソロVS帝国&ボバフェットのバトルとラブで持たせる。

修行の合間に好きな子取られるわ、親友が悲劇的展開になるわ、それでより好きな子と親友の愛が深まるわ、ダースベイダーとのライトセーバーバトルに負けて手を切られるわ散々なルーク。

【転結】挙げ句の果てに自分の父親がダースベイダーだと告げられ、勘違いでレイア姫の肩を抱くルーク。

MVPはルーク・スカイウォーカー。
次点はレイア姫、チューバッカ。

改めて見るとルークがひたすら損な役回りをし続ける内容。5はあくまでも不幸な状況をこれでもかと背負わせる事で次回作への期待を膨らませるための作品だけど、その要素をルークが全て背負うはめになる構成で、逆にMVPじゃないと可哀想。

そしてリアルタイム世代しか味わうことのできない3年以上次回作を待たなくてはならない、次回作への渇望が最も現れざるを得なそうなのがエピソード5と言える。リアルタイム世代だからこそ味わえたサプライズ『ダースベイダーの正体』も相まって、最も世代間で評価が真っ二つに割れるであろうナンバー。

次点のレイア姫とチューバッカはハンソロを失ったゆえの活躍が目立った。レイア姫はブラスターとにかく狙った獲物ははずさない。
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