MikiMickle

ザ・ライト -エクソシストの真実-のMikiMickleのレビュー・感想・評価

3.8
葬儀屋の息子、マイケル。信学校に通うも、信仰心の戸惑いから神父になることを辞退する。しかし、彼になんらかの未来を見出だした教授に勧められて、ヴァチカンへ“エクソシスト”の授業を受けに行く事に。相変わらず、信仰心のあまりないマイケル。悪魔の憑依も精神分裂症によるものだと。しかし、異端であるが一流のエクソシストとされるルーカス神父の悪魔払いを手伝う事となり…

だいたい徐霊ものって、おかしな人→とりつかれた→徐霊ってすぐなる。疑いも持たずに。この映画は邦題のサブタイトルにもあるように“真実”って所がよく出てる。
正直なところ、ヤバイ人=悪魔に取り憑かれた訳じゃない。精神的なものとか、妄想とか、実は虐待とかいじめとか自傷とか。何でもかんでも悪魔のせいにしたがる、カトリックって。
だから私は実は悪魔ものは斜に構えて見てる所がある。好きだけどね、悪魔。

で、この映画は、そこのもどかしさをスッキリさせてくれてる。でも、マイケル、信じなさすぎ(笑) 色々おこるのに…(笑)

なおかつ、やっぱり悪魔の話です。

とにかくルーカス神父役のアンソニー・ホプキンスが良い‼
やっぱりすごい迫力…
どアップになった時の皺と肌の衰え。普通、あんまり俳優って自分の汚さをださせたくないだろうけど、彼の俳優としての真摯な意気込みを感じた。
彼の演技力はさすが。恐かった。


これ、実際の話。
アメリカで14人しかいないエクソシストのひとりがマイケルで、ルーカスは2000件も徐霊してるってさ。

ストーリー的には『エミリー・ローズ』に通じる所があります。
「回る首、緑のゲロ」が見たいか?っていうルーカス神父のセリフ。『エクソシスト』批判に笑えたw 故に、『エクソシスト』的ホラー度はゼロ。

あと憑依する悪魔、バールってやつなんだけど、「地獄の辞典」によると「地獄に広く勢力を持つ大公爵」だそうです。
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