JohnConstantine

インサイド・マンのJohnConstantineのレビュー・感想・評価

インサイド・マン(2006年製作の映画)
3.6
NYの銀行で強盗・立てこもりが発生。
交渉に向かうのは市警のフレイジャー(デンゼル・ワシントン)。
奇妙なクイズを出されたり、一度は中に入るものの実力行使に出て失敗したり。
緊迫の時間が続く中、銀行の頭取から依頼を受けた弁護士(ジョディ・フォスター)が登場。

クライブ・オーウェン率いる強盗団、市警のフレイジャー、頭取と弁護士、4者4様の思惑が乱れる中、銀行からは同じフードを被り同じ格好をした人質達が出てくる。おそらくその中に強盗団もいるのだが…。


強盗団の作戦はなかなか見事で、全員同じ格好で出てきたらまあ犯人は分からないかもしれない。
時間軸がやや行ったり来たりで、所々に事情聴取時の映像が挟み込まれる。
時にユーモアを交えて尋問するフレイジャーのキャラクターはなかなか良いです。
この事情聴取はこの形でないと作品には織り込めなかったのかなとも思います。

そして、絵に描いたような大富豪のクリストファー・プラマーが頭取役。
この人のいかにも富豪感がいかにも過ぎて好きなんです。
そして本作のプラマーの役とごろには隠さなければならない陰の顔がある。

色々な思惑の入り交じり、デンゼル・ワシントンとキウェテル・イジョフォーのナイスコンビ、クライブ・オーウェンの冷静な強盗役とその作戦、これらは全体的に良かったと思います。
ただ話の構造上、基本的に強盗団が顔を出しておらず、それゆえあまりキャラクターが分からなかったのは残念な印象。

ソツなく作られた作品ではあると思います。
JohnConstantine

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