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家庭のnuのレビュー・感想・評価

家庭(1970年製作の映画)
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軽快なタッチで描かれる結婚生活。食料品の買い出しを忘れたからといって外にまた出るのではなく、家にあるベビーフードを食べさせ合う場面の魅力は語りきれない。しかし、アントワーヌは小さい頃と変わらず浮遊している。惹かれたものにぱっと付いていってしまう習性があるのだろう。タクシーの場面の台詞が全てを語っているようであった。ゴダールと絶縁する前に公開された映画だが、あのメッセージは愛とも捉えられるし文字通りの意味とも捉えられるのでどういう意図で使ったのかが気になる。ユロさんを登場させたときも、本人を起用しなかった理由が気になった。タチへのサプライズだったのだろうか。
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