わたしが一番すきなミュージカル映画シリーズの最終回。卒業。でも、ここで終わりなんかじゃないって、ここから始まるんだよって、そんな希望に満ち溢れてる最終回に胸が躍る。
学生時代はその時間を長いと思うこともある。はやく大人になりたい、なんて思うこともある。でもたとえばそうやってはやく大人になりたいと思う時間さえも、後から思い返せば愛おしくてたまらない青春時代だった。あの中にいると永遠のような気がするのに、それでもみんな、やがて大人になる。それぞれの道へ歩み始める。ちょっとの恐怖と、希望を胸に抱いて。
大人になる前の彼らひとりひとりの、将来とか現在とか愛する人とか現実とか夢とか、そんな青春のすべてを音楽に乗せて歌って踊って飽きさせずに魅せちゃうこの映画の素晴らしさ！
なんでも卒業するのはこわい、新しい一歩を踏み出して大人になるのはいつもこわい。でも大丈夫、いつまでだってこのキラッキラの思い出たちが背中を押してくれるから。そう訴えてるみんなの笑顔を観てたら本当に元気が出てきて、自分の過去を思い出して、僅かずつでも確かに前に進んでる今が愛しくなって、明日からも頑張ろうって気持ちになれちゃう。何度みても心から楽しめる映画。誰にでも勧めたい！
