うめ

40歳の童貞男のうめのレビュー・感想・評価

40歳の童貞男(2005年製作の映画)
3.5
 スティーヴ・カレルの出世作。40歳で童貞だが、優しくて純粋な部分もある男性を演じている。こうした役を演じるとすごくハマっているし、何と言っても面白い(笑)(確か『奇人たちの晩餐会 USA』も似たような役柄でとても面白かった。)スティーブ・カレル同様、その他の俳優も役柄にピッタリとハマっていて、相乗効果で面白かった。キャサリン・キーナー(この方、こういう脇役を演じるとなんか印象に残る、とても素敵な女優だ)に、コメディにおなじみのセス・ローゲン、「アントマン」に大抜擢されたポール・ラッド、さらに端役でジョナ・ヒルとケヴィン・ハートまで出演している!ちょっとビックリした(笑)
 ストーリーとしては、主人公アンディがロスト・バージンのために仕事仲間の三人の様々な助言を受けて、あれこれトライしてみるというもので、まぁ、三人の助言がどうしようもない(笑)でも、アンディは優しいので、(やる前から成功しないだろうという事も)とりあえず助言通り色々試みるのだが…。ロストバージン云々よりも、アンディとその三人の会話が面白いし、何よりアンディのためと言ってあれこれやってくれる様子はどこか温かくて、ほんわりしている雰囲気が伝わるのが観ていてほっとするところでもある。ファレリー兄弟の作品の雰囲気を思い浮かべてくれればわかりやすいだろう。
 ただもう少しインパクトのあるオチが欲しかったところだが、スティーヴ・カレルにこれだけのキャストの演技が観られたのが嬉しかったので、良しとしましょう。
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