2023-146
成績優秀で両親に期待されていたが、金で物ばかり与えようとする両親に嫌気が差していたクリスは大学を卒業後、就職も進学もせず誰にも告げずに放浪の旅に出る。
クリスはアレクサンダー・スーパートランプと名乗り、アラスカを目指して旅をする。望んでいた生活をするが、進学していたらエリート街道を歩んでいたかもしれない自分を他人の中に見たり、自然の過酷さに苦しめられたりする。
人生を豊かにする名言が詰まった作品。
何もかもにモザイクがないのがキツイ。
ネタバレ↓
アラスカに辿り着いてからは狩猟採集で生きてきたクリスだが、獲物がなくなり飢えていく。ここでは生活できないと判断し街に戻ろうとするが、夏の雪解けによる増水で川を渡れず退路を断たれてしまう。100日を超えた頃、誤って毒性のある植物を口にしてしまい急激に衰弱し餓死してしまう。
突然消えて2年後に遺体で帰ってくるなんて想像すると辛すぎるけど、本人は自分が選んだ道だからきっと後悔していないだろう。
動物を狩って生活出来ていたこと、自分でヘラジカを狩って解体出来たことがすごい。
当然ながら、最終章の濃度が濃い。おじいちゃんとの出会いがとても良かった。養子を提案された時、アラスカから帰ってきたら話そうと言って帰らぬ人となってしまったなんて切なすぎる。
月並みすぎるけど、“人生一度きり、長いようで短い。悔いなく死ねるようにやりたいことをやって自由に生きよう。”というメッセージと受け取った。
ヴィンス・ヴォーンに似てるな〜と思ったら本人だった(笑)ザック・ガリフィアナキスも同じ所にいた。めっちゃ脇役でクリステン・スチュワートが出てる。
エミール・ハーシュは18キロ落として52キロまで減量したらしい。
