天馬トビオ

野良犬の天馬トビオのレビュー・感想・評価

野良犬(1949年製作の映画)
3.0
うだるような暑さが、野良犬を狂犬に変える。

それにしても、本作でも後の『天国と地獄』でもそうだが、黒澤監督の犯罪者断罪の姿勢は半端ない。悪い奴は悪いのだ、そこに戦争のせいとか貧乏のせいとかの理由付けはない、とする。庶民をあれほどヒューマニズムたっぷりで描く監督の違う一面が顕著に表れているのは興味深い。
天馬トビオ

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