まい

ドラえもん のび太のドラビアンナイトのまいのレビュー・感想・評価

3.5
小さいときは一番好きなドラえもん映画として挙げていたこの作品。(迷うんですけど、今は「宇宙小戦争」か「アニマル惑星」と答えてます)
バグダッドの世界観とかに心を踊らせてました。「絵本入りこみぐつ」のロマンたるや。導入が素晴らしいです。細かいロジックは置いといて、絵本と現実の繋がっていくのもロマンあります。
ただ、大きくなって観たとき、のび太たちが最後はあまり活躍していなくて規模も小さめでイマイチ盛り上がりにかけるかも?と思ったのですが、今みるとやっぱり面白いな、と思い直しました。(今では使えない表現とか普通にありますけど、趣旨と外れるので詳しくは書きません)
ミクジンがとても好きです。ミクジンのめんどくさい性格も松島みのりさんの可愛らしい声でが緩和されるというか。でも登場シーンは意外にも少ない。なのにインパクトが強い。こういうキャラクターを描くのがF先生はとても上手いですね。あと、便利な"魔法グッズ"(道具)も、持ち主が変わると良いものから悪いものに変わる…そんな昔から続くテーマが描かれているのも好きでした。
今みるとクライマックスのシンドバッドがすごくかっこいい…最後に大人が頼もしいのはドラえもんの良さだと思ってます。悪役も悪役らしくて、小さいときは本当に「アブジル」を心から憎んでいました(笑)
直接的な表現はないのに台詞回し(「皮が破れて血が吹き出す」とか…)で怖がっていました。 想像力を刺激されます。脚本が毎回素晴らしいですよね。あまり伝わらないことも多いんですけど、自分が映画でのスネ夫が好きな理由が改めて分かりました。肝付さんの演技も天才的です。「オア…!」って、絶妙ですね。
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