プレイボーイのトム(ゲイリー・クーパー)はモロッコの酒場で歌手アミー(マレーネ・ディートリヒ)と出会い恋に落ちる。しかし外人部隊の上官にその妻との情事を知られ、恨みから最前線に送られてしまう。アミーの幸せのために別れを決めるトムだったが、アミーは彼の後を追うのだった。
古典的ラブストーリーで砂漠のラストシーンが、思いっきり長回しで感動的だった。
全編通じて1カットが長くて、動きも少なくてもどかしい。
その割に2人が恋に落ちる過程がかなり簡潔にまとめられちゃってるのは気になったし、ゲイリー・クーパーは最後までだらしなさが鼻についた。
逆にアドルフ・マンジュー演じる金持ちのベシエールが意外といい奴で、最後には応援したくなっちゃった。
この関係はどうしても「カサブランカ」を想起させる。
序盤、タキシードのマレーネ・デートリヒが登場する名場面は鳥肌もの。彼女が歌い喝采を浴びるシーンだけでも観る価値がある。
それに、指2本の別れの挨拶がカッコいい!