あっぷるぱい

リリイ・シュシュのすべてのあっぷるぱいのレビュー・感想・評価

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)
5.0
高校1年生ぶり(多分)に鑑賞。
何故自分の30歳の誕生日という一つの節目に、久しぶりのこの作品を観ようと思ったのかは自分でもわからないけど。
改めて観たいなと、ずーっと思いつつも15年の歳月が過ぎてしまった。時の流れは早い。
大好きな作品。
この作品を観ると人生でかなり辛かった時の自分と対峙しているようで。心をえぐられてる気分になってしまい、どっと疲弊してしまうからなのかなんなのか躊躇してしまい中々観られなかった。

この作品は間違いなく万人受けする作品ではない。なんなら嫌悪感を示す人もいるんだろうなと思う。内在的に心の何処かに闇があったり傷があったりする人はとっても心に響く作品なのかもしれないし、私もその一人なんだと思う。

なんて表現すればいいのか自分でもよく表せられないれども(語彙力)
リリイシュシュのすべての世界観の良さが解る自分であることは良し悪しだなと思う。
この作品の世界観に馴染めない人、嫌悪感を示す人。必ずいると思う。それを否定する訳でも小馬鹿にしているわけでもないし、この作品の世界観が解らないという世界線があって勿論良い。
この作品に私は救われた部分はあるけれど。この作品に救われない私で在りたかったようにも思えるのである。

苦しい、ひたすら苦しいのに美しい作品です。
あっぷるぱい

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