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ウェス・クレイヴン’s カースドのpasatiempoのレビュー・感想・評価

3.0
初見
 邦題に”ウェス・クレイヴン’s”と付いていて、タイトルに付けるくらいなので有名ではあるはずで、小生は誰のことか知りませんでしたが、調べてみると『エルム街の悪夢』『スクリーム』
シリーズなどホラー系を手がけていていた監督さんでした。
 作品は観ていましたが、監督は不覚にも覚えていませんでした。

 ある姉弟が夜に何か獣のような得体のしれないものに襲われ怪我を負うと二人の体内や身体能力に二人に異変が起き始め、呪われていることが分かると、その呪いを解くために呪いの元である人物の斬首しなければならず…

 と、お話は呪われた身体を元に戻すために戦う姉弟のホラーものですが、正直ホラーのジャンル
でよいのか、なんせ謎の獣は狼男で、グロであったり音で脅かせるといった類はあまり無く、狼男
とのバトルが終盤で少しあるくらいです。

 俳優陣には姉エリーにクリスティーナ・リッチ、弟ジミーにジェシー・アイゼンバーグがが出ています。おでこが広くてギョロメな感じのクリスティーナ・リッチの方が怖く感じました。

 狼男なので満月の夜に姉弟を襲い、二人には特殊な能力が備わってきます。
 ジミーはその能力を活用したり呪いを信じ調べたりして特に怖がる素振りも無く楽しんでいる
ようにさえ見えます。
 一方、エリーは信じたくないという気持ちでしたが、血の匂いに敏感になったり狼の証である
手に刻印が現れたことで認めざる得なくなります。
 この辺りは笑いも挟むのですが、シュールな感じに終始してしまいます。

 元に戻るには狼男の首を切り取る必要があるのですが、登場人物が限られているのでその狼男の正体も途中で何となく読めてきます。

 ラストはその狼男とのバトルですが、家の中での格闘なので狭いし規模が小さい。しかも意外とあっさりに片付くので物足りなさも。

 この手の映画は、狼男に変身するシーンが最大の見せ場だと思うのですが、かなりチープに感じます。
 いま時の映画ならもっと凄いCGにより迫力ある変身がいくらでもありますが、あえてで狙ったのか予算の関係なのか、素人がiphoneとかで作った動画の方がリアルって感じもします。

 全体的にはB級感満載で、劇場公開でなくビデオスルーでも良かったのではと思いました。


視聴環境:吹替え、本編ノーカット
パンフ:未保有
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