観終わって、ふわふわしてる。
いっぱい泣いたのに幸せな気持ち。
目をつむると、映画を観て笑うみんなの笑い声とか、煙草の煙たさ、ピンクのお部屋、セリフより先聞こえる男性の声、ライオンの口からでる光と、その横にある小さな四角い穴が思い浮かぶ。
わたしもそこにいたかのように、自分の思い出のように感じる。
トトに、アルフレードに出会えてよかった。
小さい頃、映画館で1本観終わったら、こっそり別のシアターに入って後ろで立ち観したのを思い出した。
途中からだからストーリーなんてわからなかったし、どの作品にこっそり入ったかなんて覚えていないけど、友達と声を潜めて笑いながら観ていたことがある。
私が大好きな映画「singstreet」は、試写会に当たって観たのが出会いで、初めてミニシアターを体験した日だった気がする。
上映中、笑い声やリズムを取る音が聞こえたり、最後に拍手がおこったのも初めての体験で、まわりの知らない人たちとその瞬間心が通じて、みんなで映画を楽しんだんだと感じた、あの日の気持ちに《ニューシネマパラダイス》はとても似ていたな。
余韻が心地いい。
また観たくなる日まで。
この映画を知らない人生じゃなくてよかった。
