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ピストルと少年のネットのレビュー・感想・評価

ピストルと少年(1990年製作の映画)
3.5
一瞬全然ドワイヨンっぽくない!と思ったけど、舞台が閉鎖的じゃないからか。それ以外は人の肉体だけ、社会とか全くない、ひたすら動く(人も関係性も)、いつも通りのドワイヨン。そしてやっぱりずっと会話してるし、これなんの話だっけ?とわからなくなる感じはいつも通りノりづらいのだけど、新しい苗字で登校したいんだという少年の願いが素晴らしすぎる。ドワイヨン、ひたすら理屈(言葉から情に接近する)の人だと思ってたのにこんなことも描けちゃうのかよ。
画面に全く寄り添わないおかげでシーンの意味を固定せず、独立して画面と共存するフィリップ・サルドの劇伴が素晴らしい。
姉貴さんずっとしかめ面だけど、終盤に「あんな警官と付き合うかよ」と笑顔になるの、かわいくて良い。
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