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レベッカのchishiruのレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
3.0
小説→映画、と見てしまったので、どうしても小説に比べるとこまやかな心理描写が抜け落ちてしまっている印象が、、、たとえば「わたし」の自意識過剰な程の劣等感や怯え(ひいてはそこからの成長と変貌)であったり、マキシムの厭世観であったり。あと、結局映画だと美男美女になってしまうので、2人のロマンスがなんとなく素直に受け入れられちゃうんですよねー、原作はそこの格差が、「わたし」(=ひいてはそこに感情移入する読者)の不安を煽ってたのかな、とか。

とはいえ映画は映画でもちろん成立しているし、ダンヴァース夫人の存在感は映像独特のものかなと思いました。あれは凄い。
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