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レベッカのSHOHEIのレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
3.7
『風と共に去りぬ』のプロデューサー、デヴィッド・O・セルズニックに招かれてアメリカで最初に撮ったヒッチコックの作品がこちら。彼のフィルムグラフィで唯一アカデミー作品賞を受賞した作品なれど、ヒッチコック的にはセルズニックの製作への介入に納得いかなかったらしく、不本意な授賞。

ストーリーは富豪と結婚し豪邸に暮らすことになった妻の「私」が、夫の前妻で亡くなったレベッカの存在に苦しまされる。ちなみにレベッカは一切登場しない。まさに亡霊に脅かされるスリラー。

ヒッチコックらしいロマンスとどんでん返しはあれど個人的お気に入りの『バルカン超特急』や『見知らぬ乗客』、『ダイヤルMを廻せ!』ほどのインパクトはない感じ。言い換えればこのあとハリウッドの中でどんどん芸術家として円熟していくわけだけど。ジョーン・フォンテインはめちゃめちゃ綺麗。歴代女優の中ではグレース・ケリーの次に好きかも。
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