たけのこ

レベッカのたけのこのレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
4.5

ヒッチコック映画は今までサイコしか見たことがありませんでしたが、かなり衝撃を受けた記憶があります。
なので時間があったら彼の他の作品も観ようと決心しており、手に取ったのがこの作品。

なんとアカデミー作品賞に選ばれてるんですね。自分の知識不足に情けなくなります笑

さてさて、なんといっても登場人物が特徴的というか、面白いっていうか、なんだかそこばっかり気にしちゃいました。
特に声がみんな役柄に呼応していたなぁ。
田舎育ちのような優しい声をした主人公、亭主関白のような偉そうで早口のマキシム、序盤だけ出てきたデブのおばさんの早口で声が高い口調、ダンヴァース夫人は低く重厚な声をしているし、声だけではなく瞬きも全然していなかった。

ヒッチコックはBGMが繊細で秀逸なイメージがあるけど、この作品はどちらかと言うと魅せることにだいぶ意識が向いてるのかなと思ったり。
例えば車を運転するシーンや家事によって家が崩れ落ちるシーンをダンヴァース夫人の目線で撮影しているところだったりと。

また作品に一切登場しなくとも彼女の恐ろしさ、儚さが伝わるレベッカと、対照的に主人公である彼女は一切名前が明かされていないのがまた面白いところ。

うん、自分はヒッチコックと凄く相性が良いみたいだ。
他の作品も時間があれば見ることにします。
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