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ファイナル・プロジェクトのmatchypotterのレビュー・感想・評価

ファイナル・プロジェクト(1996年製作の映画)
3.6
『プロジェクト』シリーズ、第4作目。
最近はいつまで観れるかわからないという思いからなるべくDVDを選んでいるが、なぜかこれだけ渋谷のTSUTAYAにない、と言うことでこれはU-NEXTで。

《ご長寿の映画》Part.Ⅳ、Vol.14。
これもジャッキーが“ジャッキー”役なので、これは前回のキャラを継いでいるのか。

前回は砂漠でナチスの金塊で『インディージョーンズ』っぽかったが、今回はロシアとアメリカの政治的な狭間で“核弾頭”。今回はちょっと『007』っぽい。

しかも、彼が泊まるリゾートホテル、部屋にコアラがいる。これもまた時代の流れを感じる。

前回よりもサスペンス色が強く、追手も屈強。
香港国際警察だからやっぱり『ポリスストーリー』っぽいのだが、こっちの方が話のスケールがデカい。

彼の活躍を買われ、国際的な尾行を任される。簡単な任務。しかし、ウクライナ辺りで尾行してたらまさかの“核弾頭”が背景にある陰謀に顔を突っ込んでしまう。

追えば追われ、追われれば追う。ついでに殺しの罪も着せられる。

雪の大地でスノーモービルチェイス、薄着で氷が浮いてる湖に落ちる。
と思えば、間髪空けずにリゾートホテルでラフな感じで大男と大乱闘。

そこから逃れながら暴きながら、徐々に潜入捜査っぽい人知れずの戦いから市街地巻き込むお祭り騒ぎに。正しく『007』。

しかしながら、ジャッキー“イズム”は健在で、これがやはり唯一無二の作品たらしめる。

下心がなく、あまりエロいシーンもなく。
代わりにユーモア溢れるやり取りや、格闘シーン。

そんな薄着で極寒の地を走り回り、泳ぎ回り。
信じられない大きさの男とやり合いながらかわしながら。
ジャッキー1対複数での棒の格闘、からのハシゴ活用術。
市街地巻き込み“足長おじさん”曲芸を経て、水族館で水中格闘で脇役“サメ”と“水圧”。

雪あり、ヘリあり、屋内あり、水中あり、もはや何でもあり。
ジェームズボンドも、イーサンハントも、マクレーン警部補も顔負けの香港国際警察官。

最初から割とぶっ飛ばしてるのにクライマックスでさらに盛り上がるのか、天井知らず。
そして、そのままの勢いで勿体ぶらずに駆け抜けるのが潔い。

“核弾頭”をどうにかするというより、それに関与した組織を結果的に1人で一網打尽にしてのけてる。
やっぱりスゴいわ、ジャッキーチェン。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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