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春のソナタのaoiのネタバレレビュー・内容・結末

春のソナタ(1989年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

部屋にあるものみんなに文脈を感じてしまう、あまりの可愛さ。ラストは霧が晴れて灯が見えるような、雲が割れて陽が射すような、あたたかさと不思議な高揚感がある。緑の光線が見えた時みたいな、小さな奇跡。熱い議論の後ろでめちゃめちゃにハム切ってる父親、好き嫌いが表情に滲み出過ぎちゃうナターシャ。まだまだ大人になりきれないナターシャにかなり同情してしまう。「あなたが帰ったらこの場から冷静なひとがいなくなっちゃう!」はフフッと笑い声が漏れちゃいました。春の花々みたいに、人間模様もひとそれぞれ様々。部屋のチューリップ。庭のリラ。花々がとても印象的。しかしロメールの映画に出てくる男性陣、基本ねっちょりとしてるな…。
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