かえ

春のソナタのかえのレビュー・感想・評価

春のソナタ(1989年製作の映画)
3.5
映画にはリアリティのない出会いなんかありふれてあるんだけど
ロメールはそこにリアリティをもたせるのがうまいなと初めて感じた
現実でこんな出会い方なんてまあないし、あってもそこからこんなに仲良くなってコミュニティに入り込めないだろーと思わせない
ごく自然なことのように素敵な出会いをするから、ロメールを見た後はこちらまで出会いを期待してしまう

18歳…にしては幼すぎて少ししんどい
正直ジャンヌとエーヴのビジュアルに救われた
哲学の話ムズカシーワカンネー
フランス人って若くても自分の哲学を確立してる人が多いのかな
日本人学生あんなに哲学の話できない…
だから彼らの恋愛の話は惚気、愚痴、相談に絞られなくて面白いのかもなあ

この人とはないよって言ってた人たちほどくっつくのがロメールでよく見るパターンだったから、お父さんとくっついて終わると思ってた
この作品でそうなると陳腐すぎるし綺麗に終わってちょっと安心
花の淡い色合いが春らしくて、主張しすぎなくていい
かえ

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