ひろくん

タイムラインのひろくんのレビュー・感想・評価

タイムライン(2003年製作の映画)
1.9
タイムスリップして歴史に干渉したものの、それが元で現代に対して何も変化が起こっていないしむしろあれはこういう意味だったのか!という自分たちも歴史だったという、まあ、簡潔に言うと予定調和を感じてしまった。なんかこういうものって自分の感覚的には「変えられる」ということにロマンがあるのであって運命を悟るなんていうのは興醒めしませんか。遺跡から出てきた英雄の像が耳が片方ないことが疑問だったんだけど過去に飛んだジェラルド・バトラーが片耳を落とされたときに「あれは自分だったのか!」と興奮し、過去で生きることを決意するんですけど、これこそ自分は歯車の一部だったというわけで、なんていうか、たぶん作った人は今に対して閉塞感とかそういうものは感じてないんだなって思いました。
あと、印象に残る人物が登場しないのが問題ですね。ポール・ウォーカーとか雛壇のグラビアアイドルみたいな、特に何もしてないイケメン枠だったし、まあ、パッとしない。
タイムスリップまでもが予定調和で、非日常でなくなってしまったら僕たちは何にすがればいいんでしょうか。そういうことを思って悲しくなりました。
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