福福吉吉

ロボコップ2の福福吉吉のレビュー・感想・評価

ロボコップ2(1990年製作の映画)
3.5
オムニ社が警察を運営するデトロイト市でヌークという新型の麻薬が蔓延し、治安が悪化する中、ロボコップは麻薬組織のボスのケインを追っていた。一方、オムニ社ではファックス博士が犯罪者を素体とした新たなロボコップを開発しようと暗躍していた。

◆感想◆
警察官がストライキを起こして犯罪者たちがやりたい放題の都市デトロイト市を舞台に、ロボコップが麻薬組織を追うシリーズ第2弾の作品であり、本作もロボコップのストーリーとともにオムニ社内部のストーリーが絡み合って切れ目のない展開がとても楽しい作品となっています。

ロボコップ(ピーター・ウェラー)は本作でもかなり酷い目に遭っていて、元妻と決別させられたり、無理やり変な性格に変えられたり、挙句の果てにバラバラに解体されたりと涙無くしては見られない惨状となっています。それでもロボコップは戦い続けます。

一方、ケイン(トム・ヌーナン)率いる麻薬組織は子供のホブを部下にしてヌークを広めていきます。このホブがなかなか狡猾で憎たらしくて、とても良かったです。

そして、オムニ社ではまた、警察ロボット開発で権力争いが発生し、ファックス博士(ベリンダ・バウアー)がロボコップ2号を開発して主導権をとろうとします。彼女はかなり狂っていて、自分のためなら人を殺めることも厭わない怖いキャラクターになっていました。また、前作では比較的善い人物だった会長があくどいキャラクターに変わっていて残念に感じました。

アクションや爆破などの激しいシーンが本作でも多数あり、容赦なく人がドンドン死んでいきます。楽しいというと語弊がありますが、悪党を倒していく姿はやはりスカッとします。

後半になると、ロボコップ2号が姿を現します。独特のデザインですが、どう見ても悪役っぽくてオムニ社の人間は誰も突っ込まなかった疑問を覚えました。

ロボコップが悲惨な目に遭いながらも頑張る姿が健気で最後まで楽しめました。頑張れ!ロボコップ!

鑑賞日:2024年2月15日
鑑賞方法:BSテレ東
(録画日:2023年4月24日)
福福吉吉

福福吉吉