あやと

評決のときのあやとのレビュー・感想・評価

評決のとき(1996年製作の映画)
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人種差別の現実
僕らはその世界に生まれていないから、その状況を語ることも意見も言う資格はない
黒人が奪ってきたものと、白人が奪ってきたもの
奪い奪われ憎しみの裏も憎しみ
そういうものを含めて考えていたら、平等な考え方なんてできるわけがないし、そもそも存在しないのかもしれない

でも最終弁論がすべて、それが自分の子なら、誰もが憤怒に満ちるでしょう

すべてが人間 人間である以上そこから考えなくてはならない

真に、あなたならどうしますか

マシュー・マコノヒーにサミュエル・L・ジャクソン、サンドラ・ブロック、ケヴィン・スペイシーという演技派も演技派かつ迫真の演技に魅せられた

KKKもまた、今なお存在すると言われるけど、起こすひとつひとつの事件に現実味があってさすがに恐怖を感じた
話の一本筋とは別の角度だからこそ脇道逸れることをしないその絶妙なラインも、この2時間において映画を映画たるものに占めるひとつの完成形だと感じる

この作品、侮れない 過去観てきた法廷系では一番まとまっていたかも
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