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評決のときのTのレビュー・感想・評価

評決のとき(1996年製作の映画)
4.3
この映画は好きで観たことがあったけど長い間レンタルもなくて探してました。
久しぶりに観れたけどやっぱり好きな作品です。

この作品に関して正義と悪を議論する気はない。
10歳の女の子を物のように扱う人間に人権があって良いと思えない。たとえ家族がいたとしても関係ない。例えば精神疾患があったとしても、暴力を振るうものはそれ相応の暴力を受ける覚悟をするべきだと思う。それはその人個人の問題だ。
法で裁けないからって父親が代わりに裁きを下す世の中が一番おかしい。

法治国家において奪われて良いものなど存在しない。奪ったものが罪をあらためる事もせず、平気な顔をして生活して良い訳がない。それを許せば明日は自分が被害者、加害者となるかもしれない。
だから正しい法や秩序が必要なのだと改めて思う。

正しさを議論すれば誰もが主観的になるので議論が尽きない。
ただ、できるだけ死ぬときに恥ずかしい人間だったと思わない生き方がしたい。
難しいし青臭いかもしれないけど、そういうことを思う作品

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マシューマコノヒーの全盛期なのではというくらい本当かっこいい!
あと、正直あのお父さんも人殺してるんだからもう少し態度に、なんというか演出?を考えた方が良かった気がしないでもない。作品的に。
あと家焼いたり殺人未遂しまくったりしてる人が普通に生活してるのおかしくね?と思ったり。
最後捕まったけど。おせーよと。
あんなことしたら裁判にも響くんじゃないか?とか今思うと色々謎。(この白人主義者の過激派たちは要らなかった気もする)

しかし今見ても最後はスッキリ。
少女の受けた暴行があまりにも酷いので思わず涙が出る。
フィクションだけど、実際世界で似たようなことが起きてるであろうことを思うと痛ましい。
強姦は魂の殺人と言われるほどその人の人生を壊すものとう。恐ろしい。
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