盗聴マニアとテレビ番組の取材班による長い1日を、ドキュメンタリータッチでFocusしたフィクション。
前半と後半で主従関係が逆転する構成や、浅野忠信の演じ分けが素晴らしい。
全体的に不快な画が続きえ途中の胸糞悪いシーン入るため、おすすめはできないが、
個人的には面白かった。
73分という短尺に生々しい現場の臨場感を乗せてラストへと連れて行かれる感じが凄い良かった。
終わりの方、深夜の高速道路走るときに入る無線の気味悪さから海辺で朝日を眺めるあたりのシーケンスは何故だか徹夜明けで仕事を終えた達成感のような気分を味わえた。
「綺麗だから撮っとこうよ」
倫理観より仕事を優先するメディアへの風刺が効きながらもフィルムムービーとしてエンタメ性も担保された隠れた名作でした。
フィルマークスしてなかったら出会えなかった作品なので、フィルマークスありがとう!