ゆーき

第七天国のゆーきのネタバレレビュー・内容・結末

第七天国(1927年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

最後のシーンは現実にもディアン(ジャネット・ゲイナー)の空想にも思えます。一度チコ(チャールズ・ファレル)が死んだシーンを観客は観ているから、本当にチコは死んでしまったのかも。でもディアンがチコの姿を見る前から観客はチコが彼女の元へ帰っているのを見ているから、彼女の主観とは違うようにも見える。
とにかくこのシーンはただただ涙が止まらなくなりました。
その一方で、最初にこの作品を観た時、ディアンが姉に鞭振り回して仕返しして自身の強さを証明したり、「夫は戦場で、私は工場で戦っている。それが夫婦」と言ったりといった戦意向上させる要素から、これは危険な映画になりうるなって思いました。
しかし、最後のシーンが現実ではなく、ディアンの空想かもしれないという見方もできると思うと、ボーセージはもっと屈折した訴えがあったのかもしれないと考えはじめました。
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