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第七天国のkojikojiのレビュー・感想・評価

第七天国(1927年製作の映画)
4.5
第七天国
活弁付きで鑑賞。

第1回アカデミー賞監督賞、主演女優賞など受賞。

なんといえばいい。
こんな完成された作品が100年近く前に制作されていたのか。笑いあり、涙ありの究極メロドラマ。

シコ、ディアンヌ、天国。


神様なんて信じないと、俺は特別な人間なんだと、地下の下水清掃人から地上の道路清掃人になることを夢見ていつも上を向いて生きるシコ。
意地悪な姉にいじめられて薄幸な女性ディアンヌ(ムチで打たれる少女。少し前に見た「散りゆく花」を思い出す)。姉から虐待を受けるところをマンホールから飛び出してきたシコに助けてもらう。姉から逃げる為、偽装の夫婦となる。

が、やがてお互いひかれあう。

忍び寄る戦争の足音。

2人だけの結婚式。

自分の中で永遠に忘れられない作品となった。

ジャネット・ゲイナーの可憐さがとてもいい。シコを演じたチャールズ・ファレル。カッコいい。

シコが戦地へ向かう前のディアンヌとのキスシーンは自分にとって映画史上1番好きなキスシーンになった。

俺の目は君の美しさで満たされている。
ロマンチックすぎる。

2人にとっての天国は2人が暮らすアパートメントの7階。

ネタバレになるからラストは言わないけど、映画史に残る素晴らしいシーン。

マイベスト20に入る名作。なんか興奮冷めやらぬという気分。
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