せん

第七天国のせんのレビュー・感想・評価

第七天国(1927年製作の映画)
4.5
澤登翠氏 活弁入り。
記念すべき第一回アカデミー賞受賞作品。

眺めの良い屋根裏部屋に住む、貧しくも心優しく上昇志向なチコはアラジンを彷彿とさせる。
「俺は特別な人間だから」
根拠のない自信を持つことはとても大切。だけどなかなか難しい。
「下なんか見るな、いつも上を見ろ!」
坂本九の上を向いて歩こうの元となったのだそう。

100年近く昔の作品だが、やはり良いものは時代を経ても色褪せないのだと実感。
シンプルな作りながら、普遍的なメッセージ、美しい画…やっぱ映画ってこういうものだよなあ、これでいいんだよこれでと思わされる。

配信もレビューも少ないけれど、映画好きにこそ見てほしい名作。
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