「生を赦すことがこれほど難しいとは」
ネタバレあり
久々の鑑賞。
3以降は凡作で蛇足的かと思い込んでいたようだ。
本作もストーリーや展開、ゲーム機械は良くできていた。
2作目より好きかも。
完全なネタバレ。
本作は「アマンダ再生のゲームであり、彼女が他者が生きることを許せるか?」がテーマ。
ジョンを偏愛し過ぎたことにより、アマンダはゲームの勝者に生ではなく死を与え続け、最終的に勝つことができないゲームしか生み出せなくなっていた。
これでは「生への執着心と悦び」を信条とするジョンの後は継げない。
案の定、アマンダはジョン最後のゲームに負けてしまった。
ある意味巻き添いをくった、表面上のメインゲームの主役であるジェフも、結局復讐心を抑えて赦すことはできなかった。
本当、他人を赦すこと、ましてや自分や自分の愛するものを傷つけた相手を赦すことがこれほどまでに難しく辛いことかを再認。
冒頭でリン医師が男といる場面を見せることが上手くミスリードを生んだ。
ジェフ1人にスポットを当て、彼自身の身が傷つくゲームではなく展開していったので、ジェフパートは視点が定まり見やすかった。
アマンダパートは、ジョンの真の目的が色々な伏線から結びついていって緊張感のある展開で良かった。
2つの密室劇がテンポ良く入れ替わっていくので鑑賞への集中が高くなる。これは2作目より本作の方が上。
個人的にはアマンダが作った勝てないゲーム達の痛さ具合が苦手。
ただ、リンに装着した装置は好き。
シリーズもここで終わって入れば良い幕引きだった気がするな。星4.0