当時映画館で見た時、正直難しい映画だと思った。
見終わったあと、素敵なマダム風の二人組の観覧者さんも、(全くわからない)と会話していたのを覚えている。
千葉に住んでいた当時、六本木にある美術館に、ゲドの解説本(フリーペーパー)が置かれていたので、その解説本を読んだけど、なんか自分の見た感想とは全く違っていたので、途中で見るのをやめてしまった。
きっとこの感情をわかる時がくるのではないか…。
そんな事を日常でふと考える時もあったが、ほぼすっかり忘れていた時、久々に金ローでゲド戦記がやる事を知ったので、重い腰をあげてみてみた。
結果…。15年経った自分にとってはめちゃくちゃ好きな映画になっていました。
その当時から背景の絵がだんだん抽象的になって行くのがわからなかったんですが、寓話として捉えた時、自分の中で竜が雄叫びをあげました。
なるほど!生の渇望と死の恐怖、それは常に自分に付き纏い離れてはくれないが、テナーやハイタカはそれを受け入れ、クモは受けいれる事ができなかった物語だったんだなと。
きゃーーーーー!!
ポストコロナと言われたりしている昨今、この憂さを忘れるために、楽な選択をしかねない自分には強烈に刺さりました。
言いたいことはまだ山ほどあるけど、めっちゃ長くなるので割愛します。
とにかく大好きです。