このレビューはネタバレを含みます
ちょっと待って(笑
どういうこと!(笑
おそらくこれがもっとも正しい感想。
最後の1分。
バズーカに「・・・んー?」ってなった後、そのまま前代未聞のちゃぶ台返しの地平の彼方。
ザラッとしたハードボイルドな空気、覚悟、生活、不平等、悪。
ロケハンに力も入っていて「こんな風に絵になる場所があるんだな」と思わせるシーンがいくつかあった。
相川翔、杉田かおる、石橋蓮司などメインの芝居もよい。
出色はやはり寺島進か。
竹内力はただただ竹内力だが。
後半、竹内力演じる龍一は家族を大切にする人間であるから相川翔演じる城島は少なくとも家族には危害が及ぶまい、よかったな、と思いつつ観ていた矢先の車の爆発は今年いちばんびっくりした。
ストーリー的にというよりはその爆発に単純にびっくりした。
三池崇史にはあまりいい印象がなかったが、ポジティブに印象を改めながら観ていた。
ラスト1分まで。
もう一度言いたい。
ちょっと待って(笑
どういうこと!(笑
ラスト1分。
願わくば、これからこの映画を観るすべての人が、何の前情報もなく観てくれることを願う。
観るつもりでなく、たまたま始まったものに引き込まれてそのまま最後まで観た私のように。
想像できるだろうか。
予期せず始まった物語を「ふんふん、うむうむ」といいながらそこそこ真摯に向き合った果ての、あの1分の破壊の虚無感を。
つまり、日本はどうなってしまったのだろうか。
もしかしてあれがAKIRAのオープニングに繋がるのだろうか。
三池崇史。
なにしてくれてんだ。