話し方、すごくモリッシーだった。
スミスを死ぬほど聴いてきた人はすぐわかると思う。
モリッシー役ジャック・ロウデン、話し方、立ち振る舞い、すごく研究したことがわかる。
彼はインタビューで「たぶんモリッシー本人は気に入らないと思う」って言っていたけど、誰でも知ってる程度に気難しいミュージシャンだ、彼が気に入るなんて誰も期待できない。
気にすることない。
ほら、もう1人のイングランドの伝説-そしてやはり気難し屋-ジョニー・ロットンもセックス・ピストルズのドラマに難色を示してる。
2人とも気難しくて皮肉屋で頭はいい。
でも彼らの気に入るものができたとして、それが僕らの気に入るかは別の話だしね。
とはいえ映画としての良し悪し、スミスを知らない人もそこそこ納得できるものだろうか?
ということでつけた採点は僕がスミスを知らないで観たテイでならこのくらいだろうな、って点で。
映像はヨーロッパ映画の詩的な美しさ。
若者の自分探しと葛藤。
そういう映画。
思えばモリッシーにすれば自分の内面や人となりを自由に想像して描かれて「そう、まさにその通りだった!」なんて、そりゃならないよね。
ジョニー・ロットンもそうだろう。
ロットンを描く方がハードルは高そう。
彼の過去インタビューなんか読むとほんと頭いいなって思うこと多い。
頭のいい人をきちんと描くのは難しい。
ともあれ、
観よう、スミスが大好きな人は。
楽しめるよ。