りま

アメリカン・サイコのりまのレビュー・感想・評価

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)
5.0
無感心な社会がああいう結末にしたっていう感想が多いけど私は違う。
これは女性監督が男性社会の下らないマンウティングや弱者切り捨ての精神、女を人間として扱わない男尊女卑を痛烈に批判したものだと思う。
皆が笑ってる名刺バトルのとこや、レストランのリザーブマウティング、男社会で似たようなこといくらでも起こってるよね?主人公がウォール街で働いてるように、私は財閥系金融の総合職で管理職やってるけど、男共はいくら仕事出来なくても出世するし仕事は全部地域職の女性か嘱託社員に振って上への媚び売りと脚の引っ張り合いばっかしてる。
主人公の様に仕事せず男達だけで毎日モモぐれて皆でソープ行ったり、社内不倫して訴えられてる奴も大量にいるし、得意先に接待でクラブ連れてってもらったり女遊びに必死で皆穴兄弟。
秘書にスカート履けって言うセクハラシーンがあったけど、弊社の地域職は顔採用で皆MARCH以上か有名女子大の可愛い子ばっかり。風刺されたセクハラより酷い男尊女卑。
ゲイの男性をヘテロ男性が見下すシーンも多かったけど、日本の男は未だにゲイホモのネタが大好き。
社内に関わらず、世界的に見ても、女性首相の国はコロナを押さえ込んで現金給付もしてるけど、アメリカや日本は与党野党の脚の引っ張り合いで面子保つのに必死で中小企業や弱者は無感心で切り捨て。男社会で一度脱線した者は男共に見放されて置いていかれる。
令和になっても進展しない日本のホモソーシャル。今こそ見直されるべき作品。
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