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まむしの兄弟 懲役十三回のbluetokyoのレビュー・感想・評価

まむしの兄弟 懲役十三回(1972年製作の映画)
2.8
テキヤ一家シリーズが終了したあとである。任侠映画の最終盤にあたる。コメディに活路を見い出そうとはしているようであるが、任侠映画としては破綻している。安藤昇さんが出演しなくなったので、かなり、しまりがなくなってしまった。
舞台は、任侠映画の典型である昭和初期である。前回までは現代だったが。そういった意味でも新鮮味はない。

簡単にあらすじ。
いつものように、ゴロ政がシャバに出てくる。迎える勝。これから東京へ行こうかいのお、兄弟分がいるし、ということで東京へ。

吉原東竜会の組長、岩淵は、関西からやばいやつが来たということで、最初はもてなしていたが、正体がバレてほっておかれる。そのとき、吉原の遊郭にいたので、カネが払えず、勝は働いてカネを返す。

ゴロ政は、抜け出して、賭場へ。暴れたので簀巻きにされて川へ放り込まれる。スリ一味に助けられる。ゴロ政は、吉原東竜会を脅そうとすると、逆に、対抗勢力の菊村組に嫌がらせをしろと、カネを掴まされる。
勝と偶然会ったのでカネもできたしと喜んだ。

店で暴れていると、菊村組の弥之助が仲裁に入った。弥之助こそ、ゴロ政の兄弟分だった。
菊村組は、先代の追善興行を開くが、吉原東竜会が妨害する。ゴロ政と勝は弥之助を助ける。

弥之助は、オレ一人でかたを付けさせてくれ、と言って、単身で、吉原東竜会に乗り込む。帰り際に銃で撃たれる。
くそー、と言いつつ、吉原東竜会の組長、岩淵を刺し殺す。自分も亡くなる。

そこへ、ゴロ政と勝が来る。
皆殺しにしたろか、兄貴、皆殺しや、というわけで、皆殺しにする。

赤城の山も今宵限りとか、舞台興行がちらっと出てきて、唯一の見どころだが、他はたいして面白くもない。

完全に惰性で制作している。
岩淵を演じたのは小池朝雄さんである。天津敏さんではない。
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