Marilyn

カラーパープルのMarilynのレビュー・感想・評価

カラーパープル(1985年製作の映画)
3.9
あちゃんとのデートムービー🎥💗

20世紀初頭のアメリカ南部。
父親から性的虐待を受けていたセリーは14歳で2度も父親の子どもを出産し、いずれの子も産まれてすぐに売られてしまう。
母親の亡き後、妹ネティと支え合って暮らし、父親の手が妹に及ばないように守ってきたが、ネティに求婚してきた「ミスター」という男にセリーが代わりに嫁がされることになり、2人は引き離されてしまう。
セリーはミスターの前妻との子ども4人の世話をしながら、奴隷のような生活を送ることに…。

ずっと気になっていたもののなかなか観れずにいた作品。
人種差別がテーマかと思ってたけど、黒人社会での女性蔑視がテーマで、一人の女性の壮絶な人生と自立、姉妹の絆を描いた名作でした✨
冒頭のセリーのナレーションから耳を疑いたくなるような内容。
いくら家父長制が根付いていたとはいえ、これはひどすぎる。
妻でも娘でも関係なく、女というだけで人権のないような扱いを受けるなんて…。
原作の小説は黒人である著者の母親や祖母の世代の話を元にしているそうで、こういうことが実際に起きていたというのもショックでした。

スピルバーグ作品だったのにもびっくりしたけど、これが映画デビュー作品だったウーピー・ゴールドバーグの演技が素晴らしかった😢👏
陽気なイメージが強かったけど、今作はセリフも少なめで自分を押し殺して耐えるような抑えた演技が印象的。
明るい役柄でもどこか寄り添ってくれるような優しさを感じるウーピーの演技の原点を見られたような気がしました✨

スピルバーグが監督だったからか、直接的な描写はあまりなかったのでまだ観れたけど、前半はなかなか苦しかったです。
歌手のシャグは最初破天荒な人かと思ったけど、彼女との出会いがセリーの人生に光を与えてくれて良かった🥺
義理の娘ソフィアもなかなか強烈キャラ😂
オプラ・ウィンフリーが演じてたの最初気付かなかったです😳
ソフィアのしたことも悪いけど、あの白人市長夫婦には本当腹立った😡

ラストは感動したけど、ミスターの今までのセリーへの仕打ちが許されるわけないし、ちゃんと謝罪して欲しかったからちょっとモヤモヤしてしまいました💦
展開もファンタジー感があってスピルバーグらしかったけど、もう少し現実味あった方が良かったかも🤔
とは言え、ウーピーの演技は素晴らしかったし、女性が自分の人生を取り戻して自立していく姿には勇気を貰えました✨
音楽も良かったです!

あちゃんへ♡
今回もありがとう🥰
なかなか重いテーマだったから、一緒に観てくれて良かった✨
また次回もよろしくね💗

【個人的メモ】
シャグ役の人めちゃくちゃ歌が上手いと思ったら歌声は吹替えでしたが、実際歌っていたのが少し前に観たドキュメンタリー「バックコーラスの歌姫たち」に出てきたタタ・ヴェガでした✨嬉しい発見!
Marilyn

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