予想してたほど政治色は強くなくて、静けさと激しさ両方を持ち合わせる生々しい性愛の映画だった。「天安門」というワードは必要だったのかな。原題のままにしても良かったような。重要なシーンであるかのように見せかけて、そこまでの意味を成していなかったように感じた。2人の恋愛の顛末を描く中での時代背景の一部として…というぐらい。
ギャスパー・ノエのLOVEほどではないけど、結構な頻度で性描写があります。でもユー・ホンの寂寥感や虚無感を写す役割としてきちんと活きてた…と思う。月が映える夜の湖でのボートのシーンはとても綺麗だったし、映像としては結構良かった(好みだった)と思う。