「パリ、ただよう花」から見始めたロウ・イエ。手持ちカメラの不安定なゆらぎに心象風景を重ねる。ぐらついた視界にはだんだん慣れてゆく。自分のそれを重ねたりしながら。モノローグが多用されているせいか、どことなくテレンス・マリックに近いエッセンスを感じる。ゆえにだいぶ好みの作品になり…。
パリ〜ではどうしても男性陣にイライラしっぱなしだったが、今回の登場人物はすばらしかった。
チョウ・ウェイ、見てるだけでコチラも引き込まれてしまう。まるで小沢健二のようなインテリジェンスな官能さをもって…
そして美人に退廃的な雰囲気を纏わせるのが本当に上手い。。ユーホンの、タバコに似た刹那的な寂しさや空虚さ、あぁ女性の美しさはこういう瞳に潜んでいる。