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ある街角の物語のUのレビュー・感想・評価

ある街角の物語(1962年製作の映画)
3.3
神様と呼ばれるほどの功績と影響を残した手塚治虫だけど彼自身様々なものから影響を受けていて、この短編でも生き物の動きとか音楽に合わせたアニメーションとか、ディズニーの影響を強く感じる。
カラフルで表情豊かなポスターたちが、戦争で上書きされて抑圧されていくのが悲しかった。でもいつもその裏で大きな力に負けない生命の尊厳を感じられるから手塚治虫の作品が好き。

手塚漫画が大好きで、卒業論文のテーマはブラック・ジャックだったんだけど、手塚先生がこんな実験的アニメを作っていたとは知らなくて反省…
手塚治虫の魅力は作品の面白さやメッセージ性はもちろんなのだけど、やはり真髄はその負けず嫌いすぎる性格とチャレンジ精神だと思う。
彼が命を削ってたくさんの実験と失敗を繰り返してくれたからこそ今の日本のカルチャーがある。誰よりも失敗を繰り返したからこそレジェンドなんだ。
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