佐藤絢音

街のあかりの佐藤絢音のネタバレレビュー・内容・結末

街のあかり(2006年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

敗者三部作のなかで最も理不尽だし主人公もかなりおバカなんだけど、共感も覚えた。
主人公のダメダメ具合がもはやおもしろい。悲しそうな顔が張り付いてる。絶望してそうなのに起業しようとしたりデートで張り切ったり、いろんなものを諦めきれてない。全然届かない目標なのに…これがなんかよかった。

浮き雲と過去のない男は、主人公がちょっと強すぎるんだよね。しっかり目標持って店のために努力したり(最初から素養もあるし)、過去が無くても自立して平気そうだったり。それもそれでかっこよくて憧れるんだけど、街のあかりの主人公のような愚直ともいえるだめだめさは共感もできるし、おもしろい。観ててイライラする時もあるけど…

ほかのフィルマークの感想で、時が経っても変わらないものが大事みたいなことを書いてる人がいて、確かにソーセージ屋さんの女の人はそういうひとだと思った。淡々と日常をこなしながら、ずっと1人の人を愛している感じ
等身大のままでなぜか愛してくれる人…
いいですね。
佐藤絢音

佐藤絢音