街のあかりの作品情報・感想・評価

「街のあかり」に投稿された感想・評価

いみ

いみの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

タバコをふかせてお酒を飲むことで日々を埋める生活の主人公。警備員の彼はいつか自分の警備会社を経営する夢を持っている。
愛想がないからか周りからは煙たがられている様子。
知り合いは行きつけのフランクフルト屋の女と道で生活している?黒人の男の子、そして犬。

食堂で知り合った女と付き合いだすが女はヤクザの女だった。男をはめて宝石を盗むヤクザ。
なにも言わない男は罪をかぶり(といっても犯罪を手伝った罪)二年間刑務所に。
フランクフルトの女は手紙を出すが、男は読まずにビリビリにしてしまう。
出所しレストランの洗い場で働く男。
たまたま客で来ていたヤクザと女を見てしまう。
家でお茶を飲みながらナイフを手に立つ男。
ヤクザを刺そうとするも失敗、ぼこぼこにされる。
黒人の男の子は見ていた。
フランクフルト屋の女を男のもとへつれていく。
女「死なないで」
男「ここでは死ねない」
そして初めて男は女の手をそっと繋ぐのだった。



「過去のない男」とセットになっているDVDをレンタルして観た。
過去のない男の方が好き。
騙されて罪を被るのはみていて悔しいから。

でも相変わらずの監督節にほっとする。
タバコをすってばかり(タバコは大嫌いだけど)、無愛想で無口な人たち、出てくる女の無骨っぷり。
食べてふかして音楽と一輪の花を愛でる。
いいなぁ。
見ていて安心する。
2MO

2MOの感想・評価

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負け犬をとことん追い詰めて掃き捨てるのがこの社会のやり方なら、そうか、そうすりゃいいさ。力には屈しても決して折られやしない心。何も持たざる弱き男がただ一つ立派に持ち合わせている、大層、厄介なプライドさ。

そうさ孤独さ。悲しい男さ。だからって寂しいだなんだ、愛がどうとか野暮な台詞を吐くほど落ちぶれちゃいねえ。

雨は暗い窓を叩く
冷たい涙のように
決して来ぬ女を待ちわびて

歌に語らせ、男は心で泣くもんだ。
蹂躙

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3.7
暗い。しかもどう考えても主人公が悪いから自分は傍観者になってしまう。不条理ではない。

過去のない男でも思ったが、警察官や銀行員が異様に冷たい。
mtmt

mtmtの感想・評価

3.7
アキ・カウリスマキ監督、敗者三部作の完結編にあたる作品とのこと。しかし「敗者三部作」ってすごい。カウリスマキ監督ならではだな。必要最低限のセリフ、表現変化の乏しい役者、やけに長いライブシーン、そして日常を切り出したような飾り気ゼロな映像と監督らしさに溢れた映画。不思議な存在感の主人公が素敵。
ネクロ

ネクロの感想・評価

3.8
「街のあかり」

敗者3部作の1作
真面目だが冴えない警備員の男。ある日、アヒル顔の女と出会い、デートを重ねるも実は宝石窃盗団の一味で店の鍵を盗む為に男に近づいたのだった。そこからはカウリスマキお得意の転落展開へ。。
陰ながら男を心配するウインナー屋のおばちゃんが良かった。
相変わらずのカウリスマキすぎる。
どんだけみんなウォッカ飲むんだ。どんどけ煙草吸うんだ。たぶん劇中で50本は吸ってる。
いい年をして自分でも幼稚だとは思うんだけど悪人が全然罰せられずのうのうと利益を得たままで終わる映画は好きになれないんだよなどうしても。
アキカウリスマキ作品、5本目の鑑賞にして作家性にハマりつつあります。
愛や詐欺、酒飲んだり殴られたりするという人間臭いストーリー要素がありますが、役者の演技は無機質で淡々としいて少しロボットのように見えたりする。風景の切り取りかたも無機質でクールな印象。映画のリアリティの中に入っていけないからこそ「映画を見ている」という少し距離を置いた感覚に浸れ、同時に「人間の愛を見ている」と距離を置いて見せられる感じがします。そうしてロボットのような人間に愛着が湧き感情移入させられました。アキカウリスマキの作品に登場する優しい女性達が好きです。
tori

toriの感想・評価

3.7
この監督@レンタル屋
誰が呼んだか「負け犬三部作」と銘打ったコーナー(確かそんなんだった)

独特の味を醸し出す監督
癖になる
通の中ではマキちゃんと呼ばれているらしい

数本観た中で共通項を洗い出すと
美男美女登場しない
可愛い制服登場
犬登場(ただし負け犬には見えない)
yukino

yukinoの感想・評価

4.2
全ては最後の一言に集約される。
「ここじゃ死なない」
何もかもがうまくいかず全てが少しづつ狂って行く人生。
馬鹿正直で周りからは負け犬と呼ばれ、それでも小さなあかりは最後に灯る。
シュールだけど、辛いんだけど、観たあとに心が温かくなる。小さな蝋燭の灯りのように。
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