Miyashita

ナイト・オン・ザ・プラネットのMiyashitaのレビュー・感想・評価

3.7
オムニバス形式の映画。

世界中の夜で同時刻に起こった、
タクシーに乗って降りるまでの話を、短編5本まとめた映画。

ただ、同時刻に起こってるってだけで、
繋がりも何もなく終わったのは拍子抜けしたけど、意味のない日常的な瞬間とその各地方の雰囲気を楽しめる映画。

ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキの順番で話が進みます。

最初のロサンゼルスでの、
タクシードライバーはウィノナライダー!
「シザーハンズ」の清楚系とは打って変わって、ぶっきら棒な役柄!
ガムをクチャクチャ噛みながら、タバコを吸いつつ、乱暴な運転をする。
かなり好きでした!

そして、ニューヨークは…
役者知らんけど、面白かった!
ドイツからきた初心者道化ドライバーと、黒人の兄ちゃんとの対話が微笑ましい。

次、パリ。
カメルーン出身のドライバーと、盲目の姉ちゃんとのやり取り。
これもニヤニヤする。面白い。

で、ローマ。
ドライバーは、ロベルトベニーニ!
「ライフイズビューティフル」ばりにコミカルで、一人で延々アホな話しててワロタ。
カボチャをオナホ代わりにして、羊と獣姦して、そのトラウマで野菜も肉も食えなくなるとかw
一番笑った!やっぱこの人面白い!

最後は、ヘルシンキ。
正直どこの国かも分からん!
何語なのかも聞き取れん!
ただ、話の内容は少しヘビーで、
物悲しく終わっていき、エンドロールへ!

どのストーリーも、些細な人の繋がりと、パッとしない会話なんだけど、
どれも魅力的。

貴重な群像劇でした。
Miyashita

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