若い青年記者クレムは、記者としての成功を夢見ているが、天気欄や死亡欄しか書かせてもらえない。
ある日新聞社に、地方検事が殺害されたという速報が入った。他の記者が皆出払っており、クレムにチャンスが巡ってきた。
検事の家を訪ねても、記者の威厳も証明書もないクレムは門前払い。ふてくされて、検事の家裏でタバコをふかしていると、窓から市長候補アットウィルの娘が出てきたのを目撃する。
彼女が殺害したに違いない。そう確信したクレムは記事を書き、新聞の一面に掲載される。
ところが後日、彼女は直接新聞社にクレムを訪ね、殺したのは私ではない、名誉を棄損され父の市長選が絶望的になった。と訴えかけてきた。一目惚れしたクレムは、記事の撤回を約束するが、編集長にクビにされてしまう。そこで自ら真犯人を暴こうとするが、市長選の陰謀に巻き込まれていき…。

フランク・キャプラが好きなので、なんとか探し出して鑑賞。サイレント映画。
やはりというか、後のトーキー作品のクオリティの方がはるかに上。
女性の涙に弱かったり、善悪が単純ではっきりしていたりと、どうしても時代を感じる。
殺害の経緯もなぜばれないのかが不思議。話の繋がりがやや強引に思えた。
セリフがないせいか、動きがかなりコメディタッチ。
同じサイレントでもグリフィスはより自然な演出なので、サイレントだけのせいではないと思う。

地位もお金もない若者が頑張っているのは、キャプラらしい印象。
この作品にはまだ、特に際立った点がなかった。