SYU

HOUSE ハウスのSYUのレビュー・感想・評価

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)
3.0
2020/08/31
2020年83本目
監督 大林宣彦
池上季実子
大場久美子
南田洋子

【その家は、ずっと待ち続けていた】

夏休みを利用して、同級生の叔母の家にやってきた7人の少女達、しかしその家は少女達を食べて若返りを果たそうとする魔物の家だった。
少女達が体験する恐怖?を描く、大林宣彦監督のデビュー作でもある、カルト・ファンタジー・ホラー。

かなり前の映画であり、公開時はまだ子供で、予告やチラシからとても怖い映画だと思い、それ以降も気になりながら今の今まで見ないできましたが、この度遂に初鑑賞しました。

やはり予想した通り、いまさら怖さは全く感じませんでした、大林監督の攻めた映像や演出、この時代にこのようなキラキラして、極彩色で、そして良い意味でハチャメチャな作品を作り上げた事に驚きです。

少女7人のキャラは最初は誰が誰が分かりづらい部分もありましたが、物語が進むにつれてそれぞれ出番が用意されていて判別が着くようになります。
なかでも主役級の若き池上季実子の色気は言わずもがな、やはり当時の大場久美子の超絶美少女振りには今更ながら驚きました。

他にもゴダイゴや尾崎紀世彦、そして作家の笹沢左保、さらにはなぜか小林亜星や監督ご本人までが登場してもはやカオス状態でした。

少女達の学芸会以下のレベルの演技について目を瞑れば、当時かなり話題になった作品であり、一度は見ておくべき一本だったと感じました。

ただ、免疫のない子供の頃に見てたらきっと色んな意味でトラウマになったのではないかと思います。

"生首生首生首! 生麦生米生卵?"
いやなんのこっちゃ笑
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