おなべ

北斗の拳のおなべのレビュー・感想・評価

北斗の拳(1995年製作の映画)
1.2
春になると人間って浮き立つのか、妙に吹っ切れた行動を起こしたくなります。私も春の萌芽に誘われたもので、レンタル屋さんで妙に軟弱気味なケンシロウと目が合う事早数年、遂に彼の目線から篤と感じられる「観てほしい」との思いに答える事にしたのです。


原作に至ってはアニメ版1話位しか見た事がない身です。
で、この映画。あーもうすげーつまんなかったです。
日本語の吹き替え声優さん以外全部駄目と言えるレベル。主演俳優は豪華らしいけど、先ずケンシロウに見えねえし、ケンシロウの胸にある傷がピップエレキバンかお灸シールにしか見えねえし。
有名所の北斗百裂拳がそれがアータ、一生懸命軟弱そうなケンシロウがペチペチペチペチ!って叩いてる。そこは何とか力入れて演出して欲しいよ。ケンシロウは何故そんなにも八の字眉毛な困り顔をしているんだ。

映像の迫力のなさを脇に置いといても、展開がダレるにダレて退屈。アニメ1話では30分の間に、ケンシロウがヒャッハー!と声高に叫ぶ屑共を徹底的にぶっ殺してくれる爽快感がありましたが、こっちのケンシロウ、助けに来るのが遅いし間に合わねえしで、一般市民が屈しまくる映像が延々と続き胸くそ悪いです。後、原作の主要キャラが何でか死にます。

「ユリ↑ア〜!」「ケン・シーローウ!」の発音もどうにかならんのか。思い返せば思い返す程、頭があべしっ!と吹き飛びそうなので鑑賞後は特に深い考えを持つ必要はないと思われます。
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