シュヴァンクマイエル作品鑑賞祭りを1人で開催中。片っ端から観るつもりで、まずこのデビュー作が入っている『「ジャバウォッキー」その他短編集』から借りてみた。なかなか良いスタート。
2人の男が交互に芸を披露して、芸が終わるたびお互いに拍手や握手で称賛を送る。それが物理的な攻撃にエスカレートしていき、腕だけになるまで体を壊し合うけれど、最後は葛藤しながらもまたしっかり握手する。腕だけで。
称賛は暴力の始まり。本質的というべきか、身も蓋もない話に思えるけれど、見てると笑える。
無機質な映像と音に有無を言わせず引き込むリズムがあって、あっという間に12分過ぎる。
「ジャバウォッキー」や「家での静かな1週間」も良かったけれど、これが1番面白かった。