けんむら

最後の誘惑のけんむらのレビュー・感想・評価

最後の誘惑(1988年製作の映画)
4.3
実家がカトリックだから基本的なことはキリスト教知識はあるけど所々わけわかめだった。
それでも本当によかった....,
主演はみんな大好きウィレムデフォー、宇宙一の名脇役として知られるグリーンゴブリンの中身。

イエスは結局人の子だから
神様とか、天国とかも大事だけど好きな人と家庭をもって老後はちゃんちゃんこ着て孫に囲まれたい...!っていうマイホームパパみたいな欲求があります。ぶっちゃけ救世主になるのに、よりによって十字架なんだよ!1番痛いじゃん!とか愚痴っていうか、嘆いたりします。まじでセリフで「モーゼだってここまでじゃなかったじゃん....。」みたいなこと言ってて情けなさMAX。
それでも、自分の宿命を受け入れるんですよ。自分のために!人のために!!
「どんなに辛くてもこれが俺の人生だ!これは俺のための人生だ。」って自分の辛い人生を肯定する瞬間は並みの映画じゃ敵わない神々しさだった。
"レスラー"も、"エドウッド"にも通じる不器用な人間にしかできない本当に美しい生き様....!!
やっぱスコセッシ好きだ!!!
けんむら

けんむら