ソー

怪談新耳袋 劇場版のソーのネタバレレビュー・内容・結末

怪談新耳袋 劇場版(2004年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【概要】
ホラー短編集

【メッセージ性】
特になし。短編ホラーを楽しむ物

【感想】
新耳袋はさまざまなシリーズ見ているが、変わらずとても面白い。
1話1話丁寧に作られているので引き込まれる。
ホラーメインではあるがクスッとできる話もあり、緩急も最高。
個人的には「夜警の報告書」、「約束」
、「ヒサオ」がよかった。
夜警の報告書と約束は、繰り返しの毎日の中に幽霊が関わっていて、クスッともできるし、怖いところはしっかり怖い。
短編なため、さまざまな設定の幽霊が観れるのもまた一興である。

【あらすじ備忘録】
■夜警の報告書
人が次々辞めてしまう現場がある。
辞める時必ず人は「異常なし、ただし男一人」と書き残し、幽霊が出たと報告して辞めて行ってしまう。
司令が本当に幽霊が出るのか現場に確かめに行くが…

■残煙
女子3人が車を運転して、山の中の宿からコンビニに行こうとする。
しかし途中で道に迷い、タバコを吸っている人から次々と煙になっていってしまう。

■手袋
元カノの元を元カレが訪ねたことにより、元カノが毎晩首を絞められる夢を見るようになる。
元カレが今カノと結婚したとこれでパタリとその夢はやんだ。原因は元カノの生き霊だったのだ。
どうすることもできないし、何かが起きるわけでもない。

■重いッ!
一番謎。母親と子供の上にお化けが乗っかってニヤニヤするだけの話。

■姿見
卒業間際に見てはいけない体育館にある鏡を好奇心から見てしまう二人。
一人が鏡の中に連れいていかれて鏡は粉々に砕け散る。

■視線
承認欲求の塊の女子高生が、卒業ビデオにを撮影したところ、看護婦の幽霊が映り込む。
それが元で女子高生は学校で有名になり、文化祭でその上映会をすることになるが…

■約束
叔父さんの家に泊まりに行く人の話。
叔父さんの家では必ず名前を呼ばれたら返事をしなくてはいけないという奇妙なルールがあった。
それだけ守れば他は何をしてもいいと言われ、主人公は「マサノリさん」と呼ばれたら必ず返事をし、過ごしていた。
最終日返事がなかなかできなかった主人公の前に名前を呼んでくる女性が現れる。

■ヒサオ
いじめられて自殺した子をもつ母親の話。
死んだ子供の霊の表現が秀逸。
霊が歩いた後には水が滴り落ち、母親はひたすらそれを拭きながら息子に話しかけ続け、話が進行する。
息子は川に落とされて亡くなったため、このような表現になってるのだと思うが、
とても美しく素晴らしい。
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