ナガサワ

アイアンマン2のナガサワのレビュー・感想・評価

アイアンマン2(2010年製作の映画)
2.3
マーベル作品イッキ見③

公開順に「アイアンマン②」を鑑賞。

悪い意味で2作目だった。
まず敵キャラが同じような性能のスーツを着ているのが面白くない。
ビジュアル面だけの話ではなく、そのせいでアイアンマン自体の希少価値を下げてしまうことになる。
似たようなスーツが3体で揉み合っている様子はまるで、日曜の早朝にやってる戦隊ものヒーローが仲間割れしているかのようなチープさを感じてしまった。

敵キャラが似たようなスーツという点のせいでアクションシーンも面白く無くなってしまった。
前作でも思ったがアイアンマンが戦車をぶち壊したり、ジェット機とチェイスするのは見ていて興奮するが、スーツ×スーツの戦いはどうも面白くない。
どうしても肉弾戦になってしまう。
そうなると、アイアンマンのメカメカしい動きが邪魔してスリリングな肉弾戦にはならない。
今作ではスーツ×スーツの戦いがメインのためそこがすこし残念だった。
サブキャラであるスカヨハの戦闘シーンの方が何倍もカッコ良かった。

以上が良くなかった点です。
他にもあるけど、こっからは良かった点を書きます。

冒頭のアイアンマンの人気っぷりと、トニースタークの調子に乗っている感じが見ていて楽しかった。
法廷の場でどこまでも相手を小馬鹿にした態度や、きちんと論破するところは見ていて爽快で、このキャラクターの人格的な魅力の見せ方が前作より優れていると思った。
中盤のヘロヘロになってるところも良い。
特にスーツの中に漏らすシーン。
スーパーマンにも、バットマンにもできない唯一無二な感じがカッコ良かった。
僕は調子に乗っているイケメンが好きです。

あとはトニーのお父さんが明らかにウォルトディズニーを意識して描写されているのが個人的には面白かった。
お父さんが残した映像は、ウォルトがディズニーランドを紹介するときの映像にそっくりだし、スタークエキスポはウォルトが晩年に計画した「実験未来都市エプコット」が元ネタだろう。
マーベル買収の直前に、めちゃくちゃディズニーにこび売ってる感じが可愛い。

あと今作からがっつりマーベルの世界観が展開されていくけど、今のところそのへんの面白さはよく分からないのであまり触れないでおく。

最後にこの映画の評価とは関係ないけど、気づいたことがあるので書いておきます。
マーベル作品において、そのキャラクターがどれだけ強いかは作中で何台の車を爆発させたかが指標になります。