チバレリアン

ダブル・ジョパディーのチバレリアンのネタバレレビュー・内容・結末

ダブル・ジョパディー(1999年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

借金にまみれた夫(ブルース・グリーンウッド)は保険金目当てで死を偽装。妻リビーは殺人罪に問われ、子供とも離れ離れになってしまう。夫が生きていること、そして「二重処罰の禁止」を知ったリビーは、刑務所を仮出所後、逃亡して夫を探し始める。静かな怒りを湛え、機転を利かせて真相に迫っていく主人公を演じたアシュレイ・ジャッドがとてもいい。自動車販売店で社会保険証番号から住所を探り当てるシーンや、パーティー会場へ潜入する手段など、さりげないが、なるほどと思わされる。そして淡々としているかと思いきや、何度もド派手に車をぶっ壊す大胆なところもあって笑ってしまう。
クライマックス、満を持して姿を現したときの夫の反応(ブルース・グリーンウッドが、激しく動揺しているが笑みを絶やすわけにはいかない顔、を見事に表現)と「こんなに気持ちいいの6年ぶり」のセリフのカタルシスがたまらない。