マルコヴィッチ

ダブル・ジョパディーのマルコヴィッチのレビュー・感想・評価

ダブル・ジョパディー(1999年製作の映画)
3.5
『合衆国憲法修正第5条』

富豪の夫婦と子供が1人おり仲睦まじく過ごしていた。ある日夫婦はクルーザーに乗り2人だけの時間を過ごしていた。お酒に酔った妻がクルーザー内で目を覚ますと船内が血だらけで夫がいなくなっていて…みたいな映画。





主人公の妻の息子と引き離された辛さが見ているこちらも辛くなってくる。息子の面倒を見ていた友人とも音信不通になり、なんとか調べて連絡をとったところ息子からの衝撃的な一言が全てを加速させていき展開がワクワクしていく。

刑務所内もこの世の地獄というような描かれ方ではなく、犯罪者として収監されているがどこか温かみのある友人ができて主人公の心が開いていくところも良い。

保護観察官のトミーリージョーンズの追跡からどうにか逃げようと隙をついて行く様もハラハラドキドキで面白い。

終盤の夫との再会のシーンも、夫の顔は見もので全てが収束していくところは見応えがある。

現実には合衆国憲法の二重処罰の禁止は解釈間違いとのことなので、リアルに復讐すると犯罪になるようだ。

真相が分かって行く過程と、復讐に向かって行く様が見応えのある映画でした。